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業界初 中小水力発電事業への参入
2020-09-08
リリース
― 中小水力発電用の除塵機能付き取水器を開発 ―
大成ロテック株式会社は、道路建設業界では初となる試みとして再生可能エネルギーである中小水力発電事業への参入を開始しました。
当社は合材工場の加熱装置、舗装工事、オフィス等の企業活動からCO2を排出していますが、カーボンニュートラル化を目指し、2020 年4 月に環境エネルギー部を立ち上げました。同部が中心となって、北陸、東北、関東等で20 カ所以上の事業候補地を調査し、再来年以降を目途に発電所の設置を目指していきます。
当社の中小水力発電は、河川から水流を引き込み(取水)発電する仕組みを用います。この取水部分に河川浮遊物が取水装置の目詰まりを起こしてしまうことが課題でしたが、その対策として、新たに自己除塵機能を持つ取水器を開発しました。
開発した取水器は、コアンダ効果※を利用して取水しながら無動力で除塵するものであり、大成建設技術センターの大型二次元水槽にて実機での実証実験を行った結果、良好な除塵、取水機能を確認できました。
除塵された流水の引き込みを可能とする本装置の開発により、同事業の推進に弾みがつくものと考えています。
※コアンダ効果:コアンダ効果とは、粘性流体(河川水)の噴流が近くの取水器の壁に引き寄せられる効果のことである。