大成道路株式会社は、道路工事、舗装工事、防水工事など、道路に関する工事の施工監理、工事用諸材料の製造販売などを営む目的で、1961年(昭和36年)6月に設立された。資本金は1億で、発行済株式20万株のうち18万8千株を大成建設が保有した。
これは前述の通り従来の大成建設道路部門を独立させて別会社としたもので、大成建設が過去に培った伝統ある特殊技術と豊富な機械力を経営者、従業員共ども全面的に移植し、広くわが国の道路網の整備に寄与しようとしたものである。
以上の経緯を経て、大倉土木の時代からの伝統を受け継いだ大成道路は、新たな舗装専業会社として発展を目指していくことになる。
設立初年度、「羽田空港エプロン増設工事」、「首都高速1号本町・鈴ヶ森間舗装工事」を完成させ、生産性向上と品質確保のため、アメリカ製路盤破砕機やドイツ・フェーゲル社製コンクリートスプレッダとフィニッシャ等を導入した。