大成建設グループの道路舗装会社 大成ロテック株式会社

大成ロテック株式会社（社長：西田義則、本社：東京都新宿区、以下「大成ロテック」）と伊那市（長野県伊那市長：白鳥　孝、長野県伊那市）は、包括的に連携しながら、それぞれが有する資源や能力を有効に活用することにより、道路空間の整備に関する地域の課題に適切に対応し、相互の発展及び地域の発展に資することを目的とする協定を締結しました。

人口減少・少子高齢化が進む地方都市においては、税収の減少や免許返納後の移動手段の確保が大きな問題となり、解決策として自動運転、MaaS（Mobility as a Service）やスマートシティなどのデジタル技術の活用が挙げられているため、産官学において自動車の自動運転に対し技術革新やインフラ協調を目的とした開発が広く進められています。またスマートシティについては、大都市部を中心に広く取り組みが始められ、早期の社会実装へ向けた技術開発が加速されている状況です。

しかし現在の自動運転システムは、歩行者と自転車などが混在する道路空間への実装に対し、安全面などにおいて多くの課題があります。自動運転を早期に普及させるためには、既存の道路を低コストで高度化でき、リーズナブルにメンテナンスができる技術が求められており、大成ロテックは、その実現にために研究を進めてまいりました。

伊那市は、「地方都市から先端情報を発信する」という高い志を掲げ、自動運転の実証実験、医療MaaSによる「モバイルクリニック事業」、AIを活用した「ぐるっとタクシー」、ドローン物流の実用化など、様々な最先端技術を取入れ、また、自動運転などの先進技術の問題点についても熟知し、自転車活用推進計画を策定するなど、パーソナルモビリティの活用についても積極的に検討を進めています。

今後、大成ロテックは自転車などのパーソナルモビリティの活用に関する道路空間の利用及び整備における課題を調査・把握し、既存道路をより有効的に使う技術や道路空間整備におけるデジタル技術などの先端技術を伊那市と共に適用する研究を行い、それらの実装化により課題の解決が可能かどうかを検証するプロジェクトを実施する予定です。