大成建設グループの道路舗装会社 大成ロテック株式会社

大成ロテック、エム・ソフト　作業時間を大幅短縮、工事進捗管理の自動化も実現

　大成ロテックとエム・ソフトのコンソーシアムは、「モバイル端末による工事進捗管理自動化システム」を国土交通省長野国道事務所発注のＲ２国道18号長野東ＢＰ柳原地区改良舗装５工事に適用し、本年度は、遠隔臨場や従来手法の点群による評価データ作成までの時間短縮効果を確認しました。

　同システムは、計測対象範囲付近にＧＮＳＳ内蔵対空標識を設置し、LiDARスキャナ搭載のiPadやiPhoneの環境把握技術で現地構造物の日々出来高を点群やメッシュデータとしてスキャンする技術です。従来の地上型レーザースキャナーよりも短時間で容易に、面積、体積、長さなどをパソコンをはじめとするモニター上での確認を可能とします。さらに取得データをＢＩＭ／ＣＩＭモデルに重畳、比較することで、日々の工事進捗管理の自動化も実現します。

　次年度以降は、ＡＩを活用した規格判断・工程（進捗率）自動算出アルゴリズムを元に、日々の出来形計測データとＢＩＭ／ＣＩＭモデルの重畳比較による工事進捗管理の自動化効果を検証します。ＡＩ活用については、東京大学生産技術研究所（水谷准教授）との学術連携を図る予定です。