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「大成建設グループ 大成ロテック次世代舗装実験走路」建設工事に着手
2023-12-04
リリース
大成ロテック株式会社(本社所在地:東京都新宿区、代表取締役社長:西田義則)は、(仮称)田村市東部産業団地に計画しております「大成建設グループ 大成ロテック次世代舗装実験走路」建設工事に着手いたしました。
1)次世代舗装実験走路の目的
大成建設グループは2023年に創業150周年を迎えましたが、弊社は2023年3月31日に、田村市と企業立地に関する基本協定を締結し、今般、次世代舗装実験走路の建設に着手いたしました。
我が国で、民間企業の保有が初となる次世代舗装実験走路において、弊社が開発する舗装技術の早期社会実装並びに普及を目指します。
道路舗装業界は、現在、企業が開発した舗装技術が実装化され普及するまでに、実路での耐久性確認など、一般的には10〜20年もの期間が必要です。そこで弊社は、現在埼玉県幸手市に建設中の「大成建設グループ次世代技術研究所」において開発する舗装技術の実証実験を行うべく、民間企業としては初となる次世代舗装実験走路を保有することといたしました。
この次世代舗装実験走路で、弊社が開発した舗装技術の耐久性評価を行い、3年程度という劇的に短い期間での社会実装を目指します。
弊社は、「世のため人のため」の企業として、我が国の社会インフラ整備にこれまで以上に貢献することを目指します。
2)次世代舗装実験走路の概要
荷重車として、セミトレーラー車を時速40kmで連続的に無人で自動運転走行させ、開発した舗装技術の耐久性評価を行う実証実験施設です。1周約1.0kmの楕円状テストコースのほか、荷重車を自動運転走行させる制御・管理を行う管制棟、荷重車両の点検や整備を行うトラックヤードを設けます。着手後、2024年度中の運用開始を目指します。
運用開始後は、弊社単独での技術開発のみならず、ネイチャーポジティブも取り入れ、開かれた研究施設として、外部研究機関や施設を必要とする研究機関、企業との連携も行う予定です。
3)新しい時代の新たな技術を早期実装へ
次世代舗装実験走路では、カーボンニュートラル社会の実現を目指し、グリーントランスフォーメーションに貢献できる舗装技術、具体的には、植物由来の材料を利用し脱炭素化が可能なアスファルト舗装技術、二酸化炭素を固着させた脱炭素化が可能なコンクリート舗装技術、太陽光により発電することができる舗装技術等の耐久性実験を実施します。
また、建設DXを普及させるための最先端の舗装施工技術や、舗装のモニタリング技術なども導入し検証する予定です。
4)地域貢献の形
当該施設は24時間稼働を目指しており、24時間稼働に向けた施設管理、警備、車両のメンテナンスなどにおける雇用の創出、また、次世代舗装実験走路の構築において、地域企業の皆様のお力をお借りしたいと考えております。
さらに、地域に開かれた研究施設とし、SDGsや脱炭素化などの社会課題を解決して行く、次世代を担う子供たちへの教育の場としても有効活用してもらえるよう、教育機関や大学などとの連携も目指します。
5)田村市との連携
田村市には、弊社の考えに対して多大なご協力を賜り、今般、「大成建設グループ 大成ロテック次世代舗装実験走路」の実現が可能となりました。田村市の(仮称)東部産業団地は、地盤条件や環境条件においても、弊社の次世代舗装実験走路の建設に最適な場所であると考えております。
今回の次世代舗装実験走路の建設を通じて、福島イノベーション・コースト構想の実現に向け、グループ理念である【人がいきいきとする環境を創造する】の実践を通じて、交流人口の拡大、教育人材育成の面からも、さらなる地域貢献を果たして行きたいと考えております。
