新設された鴻巣研修センターで第1回目の大成ロテック「テクノフォーラム」を開催。これは、建設生産活動・技術活動の成果を発表や討議を通じて、技術系社員のプレゼンテーション能力の向上と技術レベルの全国的な水平展開を図ることを目的としており、2年に1回のペースで開催され現在に至っている。
大成ロテックの時代 CORPORATE
大成ロテックの時代
1992年(平成4年)
1994年(平成6年)
千葉房総に「房総合材工場」が完成した。このプラントは、21世紀を見据えた無公害で省資源のリサイクルを実現した大型プラントで、1時間当たり80トンのアスファルト廃材を破砕・再生するリサイクル機能を有することを最大の特徴とした。
1995年(平成7年)
この年にスタートした国家的大プロジェクト、"21世紀の浮かぶ大地"とも呼ばれる『メガフロート』の建造に参画。幅60m×長さ約1,000mの滑走路部分を中心に、面積約6万㎡のメガフロート上部全面のアスファルト舗装工事を担当した。
洋上の大地メガフロートは、空港施設や海洋レジャー施設などへの活用が目論まれており、最初の3年間で浮体構造物の基礎技術を確立、1998年(平成10年度)から2000年度(平成12年度)にかけて実際に空港利用の実証実験を行った。
2001年(平成13年)
日本経済が不調の中、当社を含め建設業界の事業環境は大変厳しい状況であった。そんな中、近年問題化してきた温暖化など地球環境対策の一つのとして、地表面の緑化技術である「芝生パーキング」を「中央自動車道双葉SA改良工事」に採用した。地球温暖化の主な原因である二酸化炭素を芝生が吸収し削減することと照り返しを防止することで、温暖化を防ぐ効果がある。
2002年(平成14年)
市街地の活性化事業や大都市部のリニューアル事業のニーズに対応する景観舗装として、自然石舗装「インジェクト工法」を「丸の内2丁目街路整備工事」に採用。それまでのビジネス街の雰囲気を変えた。
2004年(平成16年)
「インジェクト工法」を採用した「横浜の元町第3期まちづくりライブタウン事業第 Ⅰ 期工事」を完成させた。「インジェクト工法」は、大型車走行も可能な石張り舗装を実現できる工法として、開発以来多くの施工実績を積み重ねてきた。
浜名湖で華々しく開催された浜名湖花博で保水性舗装「クールロード」を施工。夏場の路面温度上昇を抑制する効果があり、環境にやさしいヒートアイランド対策として大いに注目を集めた。
環境技術は、その後矢継ぎ早に開発され、雨水の貯留や利水などを目的とした「地下貯水工法」を「北中条地区土地区画整理事業3号調整池整備工事」で採用されたのを始め、幼児から高齢者まで安心で快適に利用できる弾力性のある舗装として「シルバーウォーク80」や「ソフトウォーク」、環境に無害な天然土を使用し、土の自然な風合いを活かした「ソイルバーン工法」や「エクセレントソイル」など、環境や人にやさしい舗装技術が各地で採用された。
この年、「中部国際空港エプロン舗装工事」を完成させたが、ここにおけるコンクリート打設に「スリップフォーム工法」を採用した。
「スリップフォーム工法」とは、コンクリートの供給、締固め、成型、表面仕上げなどの機能を備えた機械を使用し、型枠を設置しないでコンクリート版やコンクリート構造物などを連続的に打設する工法である。
スリップフォーム工法は、その後、2008年(平成20年)「総社バイパス植木地区舗装工事」、そして同年の「東海北陸自動車道飛騨舗装工事」へと続く。
2006年(平成18年)
再生資源の有効利用に貢献した技術として「ウッドファイバー舗装」が「(財)クリーン・ジャパン・センター会長賞」を受賞。
2010年(平成22年)
「情報化施工技術」を駆使して「東京国際空港国際線地区エプロン工事」と「D滑走路建設外工事」を施工した。
「情報化施工技術」とは、建設事業の調査・設計・積算・発注・施工・維持管理という実施プロセスの中から施工に注目し、各プロセスから得られる施工に関連する電子情報や各作業から受け渡される電子情報を活用し、建設機械と電子機器、計測機器の組み合わせによる連動制御あるいはそれら機器のネットワーク化による一元的な施工管理など、個別作業の横断的な連携、施工管理の情報化を行ない、施工全体として生産性および品質の向上を図ることを目的とした建設生産システムである。
2016年(平成28年)
高耐久アスファルト「リラクスファルトHT」を開発。応力緩和能力や変形に追従する能力が非常に高く、また高温時の流動抵抗性にも優れ大型車の交通(重交通)路線におけるひび割れ(クラック)、わだち掘れの発生抑制に効果を発揮。
2017年(平成29年)
インジェクト工法を採用した「東京駅丸の内駅前広場」を完成させた。供用時のマスコミ報道において景観の美しさが大きく取り上げられる。
そして、これから……
私たちは、わが国における道路建設業界のリーディングカンパニーとしての自覚を持ち、業界トップクラスの技術を身につけ、さらなる高みを目指して研鑽を積んでまいりました。
これからも、これまで切り拓いてきた道路建設技術を基に、世の中の発展に寄与すべく時代が求める新しい建設技術を研究・開発し、あくなき探究心のもと更なる技術革新に努めてまいります。