お知らせ INFORMATION
自己治癒アスファルトの研究に着手
2019-12-25
リリース
大成ロテックは、會澤高圧コンクリート株式会社との自己治癒アスファルト材料の開発に関する共同研究契約の締結を機に、11月に青木政樹 第一研究室長(大成ロテック(株)技術研究所)、中村聖二 主席研究員(會澤高圧コンクリート(株))らが、オランダのデルフト工科大学の土木工学部エリック・シュランゲン教授(自己治癒アスファルト技術の開発者)を訪問いたしました。自己治癒アスファルトは、加熱アスファルト混合物に、自己修復機能と特殊機器の加熱による強制修復の機能を持たせる材料を事前に配合しておくことで、供用後に発生するひび割れを修復できるアスファルト舗装の長寿命化を図る技術です。
大成ロテックと會澤高圧コンクリートはエリック・シュランゲン教授らと、同技術に関するディスカッションをはじめ、オランダ国内で同技術を適用した実際の道路での、アスファルト舗装のひび割れを修復する自己治癒メカニズムの実演にも立ち会いました。これにより、材料の特性や強制修復のための加熱システム(インダクションヒーリング)の実機の操作状況など、同技術の重要な項目に関する確認を行うことができました。
自己修復に関する技術は、2030年には世界市場が30兆円規模にもなるとされる分野として、塗料、コンクリート、ポリマー、フィルム、ゴム、ガラスなど様々な材料での研究がすすめられており、特に建設分野においては、インフラの長寿命化技術のひとつとして注目されている技術です。
今回、エリック・シュランゲン教授との連携強化がはかれたことから、今後、定期的な情報共有のもとに、大成ロテックと會澤高圧コンクリートは、新たなビジネスモデルへの検討や、日本国内での実用性に向け研究を加速させて、舗装分野のインフラ長寿命化や、生産性の向上をはかる技術の確立に取り組んで参ります。
2019年12月23日付けの日刊建設産業新聞、建設通信新聞、日刊建設工業新聞に記事が掲載されました。
記事の内容は以下の通りです。