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コンクリート舗装工事での安全対策として注意喚起器具を導入
2020-07-13
リリース
コンクリート舗装のセットフォーム工法では、敷き均し・締固め・表面仕上げの3種類の機械を使用しての施工が一般的で、各々の機械は設置された軌道(レール)の上を走行し施工します。
その内、締固め・表面仕上げの機械は常に前進しながらの施工であるのに対し、敷き均し機械は施工場所に搬入された生コンクリートを機械自体が軌道上で前後進を繰り返して施工を行うため、機械回りの作業員との接触が懸念されます。
そこで、大成ロテックは最も危険が想定される、敷き均し機械と締固め機械との間に作業員が入らない様にトラロープで注意喚起を促す対策を考案いたしました。このトラロープは特殊ドラムにより何時でも引っ張られた状態で、敷き均し機械の前後進に追従し機械同士の距離が変わっても弛むことなく注意喚起を継続します。また、トラロープと敷き均し機械の連結部には、トラロープより低強度である連結チェーン(プラスチック製)を使用し、トラブル時の破断箇所を設けました。これにより何らかのトラブルにより破断した場合でも、補助ロープ(ゴム製)でトラロープを補助し、同時にブザーでオペレータに異常を知らせるダブルセーフティ機能も追加しました。
大成ロテックは、このシステムを“くるくるトラロープ”と名付け、同社機械技術センターで作動テストを繰り返し、今回、群馬県内のトンネル舗装工事に導入。現場での評判は良好で、今後はこの器具を改良し、コンクリート舗装現場へ普及を進め、安全性の向上を図ってまいります。